『このミステリーがすごい!』大賞 第19回(2020年度)『KONOMYS』 GP Volume 19 (2020 Edition)
『このミステリーがすごい!』大賞 第19回(2020年度)
大企業の御曹司であった元彼の奇妙な遺言状をめぐり、信じるものはお金のみの女性弁護士が奔走する新川帆立『元彼の遺言状』(応募時タイトル「三つ前の彼」)が大賞に決定しました。
文庫グランプリ(従来の優秀賞より名称を変更)には、アクション描写と骨太な世界観が高く評価された亀野仁『暗黒自治区』(応募時タイトル「砂中遺物」、応募時筆名:龜野仁)、複数の事件が錯綜しながら、意外な結末へと着地する誘拐ミステリー、平居紀一『甘美なる作戦(仮題)』(応募時筆名:呉座紀一)の2作品が選ばれました。
(「宝島社 『このミステリーがすごい!』大賞 公式サイト」より)
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大賞元彼の遺言状(応募時タイトル:三つ前の彼)
著者:新川帆立
「僕の全財産は、僕を殺した犯人に譲る」奇妙な遺言状を残して、大手製薬会社の御曹司・森川栄治が亡くなった。
学生時代に彼と三ケ月だけ交際していた弁護士の剣持麗子は、犯人候補に名乗り出た栄治の友人の代理人として、森川家主催の「犯人選考会」に参加することとなった。
数百億円ともいわれる遺産の分け前を獲得すべく、麗子は自らの依頼人を犯人に仕立て上げようと奔走するがー。
著者自らが経験した戦後日本の混乱期と、青春の日々をみずみずしく描き出す。
(「BOOK」データベースより)文庫グランプリ暗黒自治区(応募時タイトル:砂中遺物/応募時筆名:龜野仁)
著者:亀野仁
隣国に侵食された日本列島で、“拉致チーム”の一員にスカウトされた由佳は、旧東京で“中央”政府高官の拉致作戦に参加して失敗、警察に身柄を拘束されてしまう。
ところが、神奈川県公安局から国連警察への護送中、由佳を乗せた車両は高速道路で何者かに襲撃される。
襲撃グループの目的とは?
護送を担当していた神奈川県公安局の雑賀は、とある事情から由佳を逃がすべく逃避行を開始する。
2021年第19回『このミステリーがすごい!』大賞文庫グランプリ受賞作。
(「BOOK」データベースより)文庫グランプリ甘美なる誘拐(応募時タイトル:甘美なる作戦/応募時筆名:呉座紀一)
著者:平居紀一
ヤクザの下っ端、真二と悠人。
人使いの荒い兄貴分にこき使われる彼らの冴えない日常は、ある他殺体を見つけてから変わり始める。
同じ頃、調布で部品店を営む植草父娘は、地上げ屋の嫌がらせで廃業に追い込まれかけていた。
一方、脱法行為で金を稼ぐ宗教団体・ニルヴァーナでは、教祖の孫娘・春香が誘拐されー。
様々な事件が、衝撃のラストにどうやって帰結する!?
誘拐ミステリーの新機軸!第19回『このミステリーがすごい!』大賞、文庫グランプリ受賞作。
(「BOOK」データベースより)隠し玉臨床法医学者・真壁天 秘密基地の首吊り死体(応募時タイトル:虐待鑑定 ~秘密基地の亡霊~/応募時筆名:高野ゆう)
著者:高野結史
第19回『このミステリーがすごい! 』大賞・隠し玉作品!
法医学者・真壁天は、人間と関わるよりも死体を解剖して分析する方がマシだと思っている生粋の人間嫌い。
しかし、教授から児童虐待を鑑定する仕事を押し付けられ、さらにそこで、死体分析で鍛えた優秀な観察眼を発揮して、能力を見込まれてしまう。
いやいやながら様々な親子の闇に関わっていく真壁だったが、ある日から、彼が虐待を指摘した親たちが、次々と首吊り死体で発見されていく。
死体の状況を聞いた真壁は、自身が小学生時代に目の当たりにした、親友・ハルの首吊り死体を思い出すーー。
(宝島社公式Webサイトより)隠し玉クロウ・ブレイン
著者:東一眞
第19回『このミステリーがすごい!』大賞・隠し玉作品は、読売新聞記者が描く記者vs.カラス!
日本新聞社会部・環境班の権執印(ごんしゅういん)は、カラスが人を襲う件数が増加していることに気づいた。
取材を重ねると、カラスの変異はウィルスによるものだと説く学者もいる。
権執印が、動物学者が狂暴化したカラスを目撃したという公園に赴くと、突如カラスの群れが襲い掛かってきて……。
新聞社勤務の著者が圧倒的リアリティで描く、読み出したら止まらないバイオ・サスペンス!
(宝島社公式Webサイトより)隠し玉静かに眠るドリアードの森で 緑の声が聴こえる少女(応募時タイトル:静かに眠るドリュアデスの森で)
著者:冴内城人
植物学者になる夢に破れ、寂れた田舎の生花店「ドリアード」で働く青年・大樹。
父の怪我をきっかけに女子高生の青葉をアルバイトとして雇うが、彼女は植物の声を聴くことができるという。
半信半疑だった大樹は、樹木の「証言」によって青葉がある事故の真相を突き止めたことで、彼女の能力は本物であると確信する。
やがて彼らは町の御神木「お化けヒノキ」に関わる記憶を探ることになり…。
第19回『このミステリーがすごい!』大賞・隠し玉。
(「BOOK」データベースより)隠し玉こちら副業推進部、事件です(応募時タイトル:赦しのサクラメント)
著者:阿部考二
ワンマン社長の鶴の一声で全社員に副業が義務づけられたレッツ株式会社で、副業推進部長の若槻早苗は社内の副業率をあげるべく日々奮闘していた。
だがあるとき、件の社長が搭乗していたヘリコプター内で殺害されてしまう。
乗り合わせた三人の役員たちがそれぞれ容疑を否認する中、若槻は「赦しのサクラメント」なる副業を始めた変人・お客様相談室の西園寺を頼って会社の危機に立ち向かう!
(「BOOK」データベースより)候補悪魔の取り分
著者:柊悠羅