忌名の如き贄るもの
生名鳴地方の虫くびり村に伝わる、決して他人に教えてはならない恐ろしい「忌名の儀礼」。その最中に突如として発生した奇怪な殺人事件に、名探偵・刀城言耶が挑む。口外してはならない名前を巡り、村全体を覆う土着的な恐怖と謎が絡み合い、次なる惨劇へと人々を導いていく。長編ならではの重厚な筆致で描かれる、血塗られた因習の物語。
💡 おすすめポイント・見どころ
日本の伝統的な因習とミステリが濃密に絡み合う、三津田ワールドの真骨頂!「忌名」を巡るタブーがもたらす得体の知れない恐怖感と、論理的な謎解きのバランスが抜群です。緻密に張りめぐらせた伏線が終盤で一気に収束し、すべての真相が明るみに出た瞬間のカタルシスは言葉を失うほどの破壊力を持っています。