なれのはて
報道局からイベント事業部に異動したテレビ局員・守谷京斗は、作者不明の不思議な絵を使った「たった一枚の展覧会」の企画を相談される。絵の裏にあった「ISAMU INOMATA」の署名を頼りに画家の素性を探り始めると、秋田の一族が暗い水の中に沈めた業へと繋がっていく。1945年の土崎空襲に隠された芸術が招いた悲劇と、暴走した正義の果てにある長年秘められてきた真実。
💡 おすすめポイント・見どころ
戦争、家族、芸術のすべてを詰め込んだ、加藤シゲアキの新たな境地を切り拓く集大成的な一作!一枚の絵を起点に暴かれる因果の連鎖と、登場人物たちが抱える業の深さが圧倒的な筆致で描かれます。生きるために描き、誰かの生きる意味になるというテーマが心に深く刺さる感動のミステリ。