雷神
一本の電話をきっかけに故郷へ赴くことになった幸人だったが、それを皮切りに新たな悲劇の歯車が回り始める。村の祭りの日にもたらされた一筋の雷撃が、過去の惨劇の真相と父が遺した手紙の謎をあぶり出す。再び殺意の渦中へと放り込まれた幸人たちを待ち受けるのは救いか、それともさらなる絶望か。人間の業と運命の残酷さを描き出す本格ミステリ。
💡 おすすめポイント・見どころ
道尾ミステリの真骨頂である、圧倒的などんでん返しの破壊力がすさまじい一作!故郷の閉ざされた空気感の中で徐々に明かされていく過去の因縁と、巧みに張りめぐらせた伏線の回収が見事の一言です。哀切と緊迫感が入り混じる重厚なストーリーテリングに引き込まれ、最後のページを閉じた後も深い余韻がいつまでも心に残ります。