焼跡の二十面相
1945年8月15日、日本敗戦。応召中の明智小五郎が不在の帝都に、ふたたび怪人二十面相が姿を現した。焼け焦げた東京の街を舞台に、愛する平和を取り戻すため、小林少年がたった一人で闇の怪人に立ち向かう。昭和を駆け抜けた伝説のダーク・ヒーローが、巨匠の筆によって平成の終わりに蘇る痛快無類の冒険探偵小説。
💡 おすすめポイント・見どころ
敗戦直後の荒涼とした帝都という舞台設定が、かつての明智・小林コンビの物語に新たな陰影と圧倒的なドラマ性を与えています。大御所作家が遊び心とリスペクトを込めて紡ぎ出す、活劇としての魅力がこれでもかと詰まった筆致はまさに職人技。古き良きジュブナイルの血潮を引継ぎつつ現代に放たれた、抜群の爽快感を誇る一冊です。