冬の狩人
退職を間近に控えた新宿署のベテラン刑事・佐江のもとに、H県警から未解決殺人に関する奇妙な依頼が舞い込んだ。三年前に姿を消した重要参考人の女が「佐江の護衛があれば出頭する」と指名してきたのだという。面識すらない引退間近の刑事をなぜ頼ったのか。新米の川村刑事と組んで女との接触を試みた佐江は、やがて予想もしなかった深い闇のなかに引きずり込まれていく。
💡 おすすめポイント・見どころ
引退を控えた老練な刑事と、経験の浅い新米刑事というバディが生み出す絶妙な化学反応がたまらない!会ったこともない女から指名された謎を追ううちに、静かに、しかし確実に牙を剥く組織の陰謀が浮かび上がります。大沢在昌ならではの硬質な筆致で描かれる、男たちの矜齬と哀愁に満ちた警察小説の真骨頂。六年ぶりの文庫新刊という待望のステージで繰り広げられる、重厚なドラマに酔いしれてください。