蝶として死す 平家物語推理抄
平清盛の配下である童子の惨殺死体、首のない五つの死体から特定の人物を割り出す難題、帝の寵姫を襲った毒殺トリック。平安の都を揺るがす前代未聞の不可思議な謎に挑むのは、清盛の異母弟にして一族の裏切り者である平頼盛だった。平家全盛のきらびやかな狂気と闇のなかで、武士たちが織りなす血塗られた人間模様と、現代の本格ミステリに匹敵する鮮やかなロジックが融合した歴史推理の連作集。
💡 おすすめポイント・見どころ
平安時代の雅な世界観と、血なまさい事件の残酷なギャップに一瞬で引き込まれます!歴史の表舞台からこぼれ落ちた謎を解き明かすのは、孤独な裏切り者である平頼盛という一癖も二癖もある魅力的な探役。一筋縄ではいかない難事件の数々を、当時の文化や背景を巧みに組み込みながら鮮やかに解体していくロジックは見事のひと言。新鋭が切り拓いた、新しい歴史ミステリの扉をぜひ目撃してください。