金環日蝕
知人の老女がひったくりに遭う現場を目撃した大学生の春風は、場に居合わせた高校生の錬とともに犯人を追うことに。事件はそれで終わるはずでしたが、落とし物をきっかけに二人はある男が歩んだ過酷な道を辿り直すことになります。本屋大賞候補作家が〈犯罪と私たち〉という重いテーマを真正面から描いた、いま読まれるべき力作長編。
💡 おすすめポイント・見どころ
単なる事件の謎解きにとどまらず、人間の業や社会の歪みを鋭く切り取る筆致が胸に深く突き刺さります。偶然の出会いから始まった探偵ごっこが、次第に予想もしない大きな運命のうねりへと変わっていくプロットの妙が見事。読み終えたあと、深く考えさせられる余韻に浸れる至高の一冊です。