最後の祈り
牧師として生きる保阪宗佑は、妊娠中だった愛娘を暴漢に惨殺されるという悲劇に見舞われる。死刑判決に「サンキュー」と不敵な笑みを浮かべた犯人に対し、宗佑は受刑者の精神的救済を行う教誨師として面会を果たす。人を救うために祈ってきたはずの心が、今は犯人を地獄へ突き落したいという猛烈な復讐心に染まっていく。死刑執行が迫る極限の状況の中で、二人の男が繰り広げる壮絶な対話の行方はーー。
💡 おすすめポイント・見どころ
愛する家族を奪われた牧師と、罪の意識すらない凶悪犯の対話という、圧倒的に重くスリリングな極限劇。人間の心の闇と尊厳をここまで深く抉り出す手腕は、まさに著者の真骨頂!「罪を憎んで人を憎まず」の言葉が持つ本当の意味とは何か、読者自身も強烈な問いを突き付けられます。ページをめくる手が止まらない、魂が揺さぶられるほどの衝撃をぜひ体感してください。