鈍色幻視行
撮影中の事故により三度も映像化が頓挫した“呪われた”小説『夜果つるところ』。その著者である飯合梓の謎を追う小説家・蕗谷梢は、関係者が一堂に会する豪華クルーズ旅行に参加した。船上では映画監督やプロデューサー、編集者らがそれぞれの思いを語り出し、次々と新事実が浮かび上がる。やがて『夜〜』を読み返した梢は、ある恐ろしい違和感に気づく。
💡 おすすめポイント・見どころ
恩田陸の真骨頂である、重層的で美しくも危険な空気が全編を支配する大作ミステリ。幾重にも張り巡らされた謎と人間模様が、船という閉ざされた空間で複雑に絡み合います。物語から物語が生まれるという独自の作法が極限まで昇華された、読む者の心を深く揺さぶる圧倒的な読書体験をあなたに。