「子どもを返してほしい」――電話の向こうの女の正体とは。
2016年版
第42位
22
点
朝が来る ➔
平穏な日常を送る栗原家に、ある日突然かかってきた一本の不穏な電話。受話器の向こうから聞こえてきた女の声は、愛する我が子を「返してほしい」という冷酷な要求を告げる。特別養子縁組という制度を軸に、現代社会における家族のあり方や、子どもを巡る女性たちの複雑な実態と葛藤を鋭く抉り出す、圧倒的なリアリティを持つ社会派ミステリー。
💡 おすすめポイント・見どころ
「子どもを返してほしい」という一言から始まる、読者の予想を鮮やかに裏切り続ける構成力に脱帽します。現代社会が抱えるデリケートで重いテーマを真正面から捉え、母親たちの揺るがぬ思いと苦悩を生々しく描き出した筆致は圧巻の一言。ページをめくるたびに価値観が揺さぶられ、最後に訪れる胸を打つ真実に深い余韻が残る必読の社会派ドラマです。