栞と嘘の季節
図書委員を務める高校生の次郎と詩門は、返却本の中に猛毒を持つトリカブトの押し花の栞が挟まっているのを発見する。持ち主を捜すふたりは、やがて校舎裏で栽培される危険な植物と、男性教師の不可解な中毒搬送事件に巻き込まれていく。「その栞は自分のものだ」と嘘をつく女子生徒とともに、彼らは静かな学園に隠された悪意の真相を追う。
💡 おすすめポイント・見どころ
日常のなかに潜む小さな違和感から、人間の底知れぬ悪意と嘘を暴き出す米澤穂信ワールドの真骨頂です!静謐な図書室を舞台に繰り広げられる高校生たちの頭脳戦と、鮮やかに張り巡らされた伏線の数々はさすがの一言。青春の痛みをリアルに描きつつ、読者を深いミステリの迷宮へと誘う珠玉の学園ミステリ長編です。