真実の10メートル手前
高校生が選んだ悲劇的な心中事件。二人が死んだ現場の名にちなんで恋累心中と呼ばれるその事件の取材を開始した週刊誌編集部の都留とフリージャーナリストの大刀洗は、やがて事件の奇妙な違和感に気づき始める。滑稽な悲劇とグロテスクな妄執の渦中において、己の身に痛みを引き受けながらも真実を直視するジャーナリストの孤独な戦いが始まる。
💡 おすすめポイント・見どころ
人間の業と向き合う孤高のジャーナリストを描いた、胸を突く連作ミステリの傑作!綺麗事だけでは済まされない現実の残酷さと、そこにわずかに差し込む人間の尊厳を見事に描き切った筆力がお見事。心に深い余韻を残す、第155回直木賞候補作。